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趣味と日常の記憶、記録

「お前に人権なんかねえ」・・・

ふと目に留まった動画。

久しぶりにココロが震えてしまいました。これ、ドラマ?それとも映画?

次の瞬間には夢中でググってましたね。


武田鉄矢「お前に人権なんかねぇ」 - YouTube

 

これ、かつてNHKで放映された土曜ドラマなんだそうです。

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 ワタシはAmazon頼んでいられなかったので、NHKオンデマンドで視聴しました。

 

5話完結なのですが、どのお話も骨太です。

その中でも動画で上げた「お前に人権はねえ・・・」って下りはいやはやなんとも。

加害者に人権なんてものがあるのか、ないのか。加害者が人権を主張していいのか。武田鉄矢扮する鼻つまみ者の刑事の一言は、誰しもが感じていることなのに、この世の風潮として、言ってはいけない、なにか黙止されている気がしてなりませんね。森山くん扮する新米刑事のほうが正論を言っているかのような風潮があります。

 

とは言え、なかなか難しい問題がはらんでいて、どれもこれも正解などありません。人権とはなにか、犯罪者に対する処遇、死刑制度の是非、被害者(その家族も含めて)のケア、などなど。

 

ドラマにあるような悲劇が実際にも起きていて、その度に原因を究明することに躍起になっている風潮があり(特にマスコミがね)、その度に議論の行く先は、犯罪に駆り立てる人を作った社会にあるとかなんとかという話になりがちなんです。

だけども、思うのです。形は違えど、人類始まってからこの方、理不尽じゃない世の中なんてなかったわけで、いや、むしろ現代よりもっと暗澹たる思いをした時代はあったわけで、武田鉄矢扮する刑事が言うように、みんな自分が生きることに精一杯で、歯を食いしばって生きてるんだから、社会がどうのっていうのはなんだか子供の言い訳にしか聴こえないんじゃないかなと。結局のところ、罪を犯す、犯さないは属人的なウェートが多くを占めているんだと思います。

 

それにしても、これ見て改めて武田鉄矢っていい役者だなあと感心しました。

うん?「いい役者」、というより「味わいのある役者」と言い直した方がいいんでしょうか。

アラフォー世代からすると、金八先生刑事物語、101回目のプロポーズなど強力な個性を出してきた数少ない俳優だなあと思いますね。バラエティなんかに出てる素の武田鉄矢個人はあまり好きではありませんがw

 

そうそう、これがNHKでやっていたことに驚きです。視聴料払ってるだけの仕事はしてますねえ、見直しました。

「事件は現場で起きてるんだっ!」とかいうチャラいドラマよりよっぽど萌えますね。